完全肉食動物である猫の体の仕組みを知れば、危険な原料を見分けるヒントが見えてきます。しっかり原材料表示を見て愛猫の健康を守りましょう。スーパーやペットショップに並ぶキャットフードには、「プレミアム」、「自然派」、「獣医師推奨」などの言葉が踊っています。しかし、パッケージの原材料表示を見ると、猫の体に悪影響を与える原料が含まれているものも少なくありません。
この記事では、具体的に危険な原料とその理由を解説し、愛猫が健康で長生きできる安心なフードの選び方をご紹介します。
美味しさも、キレイケアも。特許取得成分配合の食べるケア『カナガンデンタルキャットフード』はじめになぜキャットフードの原料確認が必要なのか

原材料表示を読む習慣が、愛猫の健康と長生きを守る最大の一歩
キャットフード選びで最初にすべきことは、パッケージ裏の原材料表示を読むことです。デザインや宣伝文句ではなく、実際に何が入っているかを自分の目で確認することが、愛猫を健康に長生きさせる最も重要なポイントです。
猫は「完全肉食動物」だから食事の影響を受けやすい
猫は完全肉食動物であり、植物性の食材からタウリンやアラキドン酸などの必須栄養素を自分で合成できません。毎日の食事の内容が心臓・腎臓・肝臓・皮膚・視力など、あらゆる健康状態に直結します。質の低い原料や合成添加物が多いフードを長期間与え続けると、慢性腎臓病・肥満・皮膚炎・がんなどのリスクが高まることが知られています。
フードを変えただけで体調が改善した例
慢性的な下痢や皮膚のかゆみが気になり獣医師に相談したところ、毎日与えていたフードに肉よりも小麦・コーン・人工着色料が多く含まれていることが判明し、肉・魚の割合が高くグルテンフリーのフードに切り替えたところ、症状が改善された例もあります。人間同様に食べ物が健康に関わるため、パッケージ裏の原材料表示を確認を今から始めましょう。
食べるだけ!?『カナガンデンタルキャットフード』知っておきたい猫の生物学的特性
なぜ猫には特定の原料が危険なのか——その答えは猫の体の仕組みにあります。フードの危険性を正しく理解するために、まず猫の生物学的な特徴を押さえておきましょう。
🥩完全肉食動物
猫は生命維持に必要な栄養素を肉からのみ得られる完全肉食動物です。犬や人間と異なり、植物性食材から必須栄養素を合成する酵素経路を持っていません。
💊タウリン合成能力がほぼゼロ
心臓・視力・神経系に不可欠なタウリンを猫はほとんど自力合成できません。食事から継続的に摂取しないと拡張型心筋症・網膜変性症を引き起こします。
🫀アラキドン酸を自己合成できない
炎症制御・細胞膜維持に必要なアラキドン酸(オメガ6脂肪酸)を猫は食物から直接摂取する必要があります。動物性脂肪に豊富に含まれています。
🔬糖質代謝酵素が極めて少ない
糖を分解するアミラーゼの分泌量が非常に少なく、炭水化物の消化・吸収が非効率。高糖質のフードは慢性的な血糖値異常につながります。
🫘腎臓の濾過能力が限られる
猫の腎臓は塩分・リン・タンパク質の代謝産物を処理する能力に限界があります。慢性腎臓病(CKD)は猫の死因トップクラスで、食事との関連が深いです。
👁️色覚・嗅覚の特性
猫の色覚は二色型(人間は三色型)で、フードの色をほぼ識別できません。一方で嗅覚は人間の約10万倍。香りでフードを選んでおり、人工香料による操作を受けやすいです。
🧬ビタミンA前駆体を変換できない
植物由来のβカロテンをビタミンAに変換する酵素を持たないため、動物性食材(レバーなど)から直接ビタミンAを摂取する必要があります。
⚗️肝臓のグルクロン酸抱合が弱い
猫の肝臓は特定の化合物を無毒化するグルクロン酸抱合能力が低く、人や犬には安全な成分(アセトアミノフェン・一部の精油など)でも重篤な中毒を起こします。
比較表猫・犬・人間の消化能力の違い
| 特性・能力 | 猫 | 犬 | 人間 |
|---|---|---|---|
| 食性 | 完全肉食 | 雑食(肉寄り) | 雑食 |
| アミラーゼ分泌 | ごくわずか | 少量あり | 豊富(唾液にも) |
| タウリン合成 | ほぼ不可能 | 少量合成可能 | 合成可能 |
| βカロテン→ビタミンA変換 | 不可 | 可能 | 可能 |
| グルクロン酸抱合(解毒) | 非常に弱い | 普通 | 普通 |
| 腸の長さ(体長比) | 短い(約4倍) | 中程度(約6倍) | 長い(約7〜8倍) |
| 水分摂取の本能 | 弱い(獲物から摂る習性) | 普通 | 普通 |
🔑 この表から何がわかるか
猫は消化・代謝・解毒の仕組みが犬や人間と根本的に異なります。「犬が食べられる=猫も安全」「人が食べている=猫に問題ない」という思い込みは危険です。猫専用の視点でフードを選ぶことが不可欠です。
栄養素猫が食事から必ず摂取すべき主な必須栄養素
| 栄養素 | 主な役割 | 不足した場合のリスク | 主な供給源 |
|---|---|---|---|
| タウリン | 心臓・視力・免疫の維持 | 拡張型心筋症・網膜変性・失明 | 肉・魚・貝類 |
| アラキドン酸 | 炎症制御・細胞膜の構成 | 皮膚炎・繁殖障害 | 動物性脂肪 |
| ビタミンA(動物性) | 視力・免疫・皮膚の維持 | 夜盲症・成長障害 | レバー・卵黄・魚 |
| ナイアシン(ビタミンB3) | エネルギー代謝・神経機能 | 皮膚炎・下痢・神経症状 | 肉・魚 |
| 動物性タンパク質 | 筋肉・臓器・酵素の構成 | 筋肉量低下・免疫低下 | 肉・魚・卵 |
猫の体は動物性食材なしでは成立しないように進化しています。この事実が、穀物主体フードや植物性タンパク質過多のフードが猫に不向きな根本的な理由です。

危険①正体不明の肉副産物・ミートミール
肉副産物、家禽(かきん)ミール、肉粉ミートミール
動物名が明記されていない副産物・肉粉は避けるべき
原材料に「肉副産物」、「家禽ミール」、「肉粉ミートミール」と書かれているフードはおすすめできません。
何の動物のどの部位かわからず、品質が保証されない
「副産物(バイプロダクト)」とは、食肉加工時に残った内臓・骨・頭・足・羽根・血液などを指します。これ自体がすべて悪いわけではありませんが、動物名が不明なものは重金属・薬物残留・劣化原料が混入するリスクがあります。また「ミートミール」は高温処理で製造されるため、栄養価が著しく低下しています。
猫は完全肉食動物として高品質な動物性タンパク質を必要とする体に進化しています。タウリンやアラキドン酸は熱に弱く、粗悪な副産物を高温処理したミートミールではこれらの栄養素がほぼ失われてしまいます。
具体例ラベルで比べてみよう
❌ 避けるべき表示
肉副産物、家禽ミール、肉粉ミートミール
✅ 安心できる表示
チキン、サーモン、牛肉、白身魚
「チキン」「サーモン」など具体的な動物名が書かれているものを選びましょう。原材料は重量順の記載なので、先頭に肉・魚が来ているフードが理想です。
危険②BHA・BHT・エトキシキン(合成酸化防止剤)
合成酸化防止剤が入ったフードは猫の体に大きなリスクをもたらす
原材料表示に「BHA」「BHT」「エトキシキン」と記載されているフードはもちろん日本では使用基準内でメーカー側も管理されていますが、気になる場合には避けましょう。
発がん性・臓器毒性が懸念される
- BHA(ブチルヒドロキシアニソール):国際がん研究機関(IARC)によって「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」に分類されています。
- BHT(ブチルヒドロキシトルエン):動物実験で肝機能障害・甲状腺機能への影響が報告されています。
- エトキシキン:もともと農薬として開発された化学物質。魚粉に添加されていてもラベルに記載されない場合があり、肝臓・腎臓への毒性が指摘されています。
特に猫は肝臓のグルクロン酸抱合能力が弱く、化学物質の解毒・排出が他の動物より遅れます。人や犬では問題のない量の合成添加物でも、猫の体内に蓄積しやすく、長期摂取でのリスクが相対的に高くなります。
具体例天然素材の酸化防止剤との違い
❌ 合成酸化防止剤
酸化防止剤(BHA、BHT)
✅ 天然酸化防止剤
酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)
「天然酸化防止剤使用」や「保存料不使用」と明記されているフードを選びましょう。また「無添加」の商品も限られているため、何の保存料・酸化防止剤が使われているのかを見て安心な商品を選びましょう。
危険③人工着色料・人工香料
赤色40号、黄色5号、青色2号、人工香料
人工着色料・香料は猫に不要なもの
食いつきを良くするためにフードに鮮やかな色や香料をつけている商品もありますが、人工着色料・香料が入ったフードもなるべく避けるのが賢明です。
猫の色覚は発達しておらず、添加物がアレルギーを引き起こすことも
猫の色覚は二色型(青と緑のみ識別)であり、赤・オレンジ・茶色などはほぼ区別できません。フードの色は飼い主の人間側への印象を良くするものでもあります。一方で嗅覚は人間の約10万倍と非常に鋭敏なため、人工香料で食欲を人工的に操作されやすい体質を持っています。人工着色料はアレルギー反応や過敏症を引き起こすことがあり、人工香料は食欲を過剰に刺激して過食・肥満の一因にもなります。
具体例こんな表示に要注意
❌ 避けるべき表示
着色料(赤色40号、黄色5号、青色2号)、人工香料
✅ 安心できる表示
着色料不使用、香料不使用(または記載なし)
「着色料・香料不使用」と明記されたシンプルな原材料のフードを選びましょう。
危険④過剰な穀物・糖質(小麦・コーン・大豆)
コーン、小麦、大豆、コーングルテンミール、コーンシロップ
穀物が主原料のフードは、猫の消化・腎臓・体重と
原材料の先頭にコーン・小麦・大豆などの穀物が来ているフードは、穀物の割合が多く肉食の猫にとっては適しているとは言い難いです。
猫は炭水化物をほとんど必要とせず、うまく代謝できない
猫の祖先は砂漠地帯の肉食性ハンターです。野生の猫の獲物(小型の齧歯類や鳥)に含まれる炭水化物の割合はわずか数%程度に過ぎません。そのため猫の膵臓から分泌されるアミラーゼ(糖質分解酵素)は、犬や人間と比べて非常に少なく、糖質をうまく消化・代謝できません。さらに肝臓のグルコキナーゼ活性が低いため、血糖値の調節も苦手です。穀物主体のフードを与え続けると次のリスクが生じます。
- 肥満・糖尿病:過剰な糖質が体脂肪として蓄積されやすい
- 慢性腎臓病:植物性タンパク質の過多が腎臓に負担をかける
- 消化不良・下痢:消化酵素が足りず腸への負担が大きくなる
- アレルギー:小麦・大豆はアレルゲンになりやすく、皮膚炎や嘔吐の原因になる
具体例原材料リストで一目でわかる
❌ 穀物が先頭の例
コーン、小麦粉、コーングルテンミール、チキン副産物
✅ 肉・魚が先頭の例
チキン、サーモン、チキンレバー、エンドウ豆
グレインフリー(穀物不使用)か、少なくとも原材料リストの上位に肉・魚が来ているフードをなるべく選びましょう。
危険⑤プロピレングリコール
プロピレングリコールPG
猫用フードにプロピレングリコールが入っていたら絶対に与えてはいけない
半生タイプのキャットフードを選ぶ際は、「プロピレングリコール(PG)」の有無を必ず確認してください。
猫の赤血球を破壊し、貧血を引き起こすリスクがある
プロピレングリコールは保湿剤として半生フードに使われますが、猫に与えるとハインツ小体貧血という赤血球が破壊される病気を引き起こすリスクがあります。日本では猫用フードへの使用禁止が定められていますが、電子タバコの液体、ウエットティッシュなどには含まれてている場合もありますので間接的に注意が必要です。
具体例ラベル確認のポイント
❌ 避けるべき表示
プロピレングリコール、PG
✅ 安心できる表示
保湿剤不使用、または原材料にPGの記載なし
誤ってプロピレングリコール入りの犬用フードを猫には与えないでください。
危険⑥過剰な塩分・調味料
食塩しょうゆ調味料(アミノ酸等)
猫用フードに調味料は不要。塩分の多いフードは腎臓を傷める原因のひとつ
猫の祖先は乾燥した砂漠地帯に生息し、水分のほとんどを獲物の体液から摂取していました。そのため自らの意思で積極的に水を飲む習性が弱く、腎臓に負担がかかりやすい体質です。猫の腎臓は塩分処理能力が低く、塩分の多い食事は腎臓に大きな負荷をかけます。高齢猫や腎臓病を抱えた猫では、塩分過多が病態の悪化の原因のひとつです。
具体例
❌ 避けるべき表示
食塩、しょうゆ、調味料(アミノ酸等)
✅ 安心できる表示
調味料不使用、シンプルな原材料のみ
猫は人間のような「おいしさ」を感じるための調味料は必要ありません。シンプルな原材料のフードを選びましょう。また、ついつい人間が食べる食材もあげてしまいますが、塩分には注意しましょう。
カナガンからキレイケアフードが登場!『カナガンデンタルキャットフード』【まとめ】安心なキャットフードの選び方チェックリスト

5つのポイントを押さえれば、安心なフードが選べる
- ✅ 原材料の1番目が具体的な肉・魚であること「チキン」「サーモン」「牛肉」など動物名が明確に記載されているものが理想
- ✅ 合成酸化防止剤(BHA・BHT・エトキシキン)不使用であること天然のビタミンE・ローズマリー抽出物を使用しているものを選ぶ
- ✅ 人工着色料・人工香料不使用であること「着色料不使用」「香料不使用」と明記されているものを選ぶ
- ✅ 穀物が原材料の上位を占めていないことグレインフリー、または肉・魚が筆頭に来ているフードを選ぶ
- ✅ プロピレングリコール・過剰な塩分・調味料が不使用であることシンプルな原材料で構成されているフードが安心
表避けるべきもの vs 選ぶべきもの
| ❌ 避けるべき原料 | ✅ 選ぶべき原料・表示 |
|---|---|
| 正体不明の肉副産物・肉粉 | 具体的な動物名の記載された肉・魚 |
| BHA・BHT・エトキシキン | ビタミンE・ローズマリー(天然酸化防止剤) |
| 人工着色料・人工香料 | 着色料・香料不使用 |
| コーン・小麦・大豆が主原料 | 肉・魚が原材料筆頭 |
| プロピレングリコール(PG) | 保湿剤不使用または天然素材使用 |
| 食塩・調味料(アミノ酸等) | 調味料不使用・シンプルな原材料 |
今日からパッケージ裏を確認する習慣を

キャットフードは法律上「雑貨」として扱われているのが現状です。そのため飼い主の原材料表示を読む小さな習慣が、愛猫との長くて幸せな時間を守る最大の力になります。CMで見かけるやパッケージがかわいいなど感覚で選んでしまいがちですが、できる限り人間同様に添加物が少なく、良い原材料でできているか原材料にも目を向けて購入しましょう。
フード選びに迷ったときや持病がある場合は獣医師に相談しながら選ぶことが最も安全です。
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